特定非営利活動法人若者メンタルサポート協会(若メン、東京都渋谷区)は、LINE相談に毎月約2万通寄せられる相談内容や対話傾向の知見を生かし、若者特化型AIの開発と社会実装を進め、2026年1月23日からLINE相談窓口で段階的に実導入を始めます。相談対応の補完や待機時間の軽減を通じ、現場支援の質向上を狙います。開発はスタートアップの株式会社Z-BULL(ゼットブル)と連携し、若メンは理念・安全性・活用方針を監修する立場です。背景には、SNSの普及や人間関係の複雑化、将来不安などを受けた相談需要の増加があり、若メンのLINE相談には2015年以降、延べ4万人以上が相談してきたといいます。AIは若者特有の言語表現や感情の揺れに配慮した応答を目指し、相談員の業務を補う用途を中心に運用される見通しです。今後は相談ログなどの分析により、関心・価値観・悩みの傾向を把握し、進学や就職、支援機関の紹介など「次の一歩」につなげる仕組みの開発も進める計画です。なおZ-BULLは、プレシードで900万円の資金調達を完了したとしています。AI導入が相談現場の負荷軽減と支援の選択肢拡大にどこまで寄与するか、運用設計と検証が焦点になりそうです。
